オンラインゲーム用語『CD-ROM』とは？

オンラインゲーム用語『CD-ROM』とは？

CD-ROMの歴史

CD-ROM（Compact Disc Read Only Memory）の誕生は、1985年にフィリップスとソニーが共同で開発しました。当時のCD-ROMは主にコンピュータのデータを保存するために使用され、容量は650MB（メガバイト）でした。その後、技術の進歩により、容量は最大700MBにまで拡大しました。

1990年代初頭になると、CD-ROMはゲーム業界でも広く活用されるようになりました。それまでは、フロッピーディスクやカセットテープがゲームの保存に使用されていましたが、CD-ROMの登場により、大容量のデータが格納できるようになりました。このことは、ゲームのグラフィックやサウンドの向上、そしてプレイ時間の延長に貢献しました。

CD-ROMの特徴

CD-ROMの特徴として、まず挙げられるのが、大容量データの格納が可能であることです。従来のフロッピーディスクは数MB程度の容量しかありませんでしたが、CD-ROMは約650～700MBものデータを格納することができます。これにより、ゲームのグラフィックやサウンドが飛躍的に向上し、より臨場感あふれるゲーム体験を実現しました。

また、CD-ROMはアクセス速度が速いという特徴もあります。フロッピーディスクはデータの読み込みに時間がかかりましたが、CD-ROMは光学ドライブを介して高速でデータを読み込むことができます。これにより、ゲームのロード時間が短縮され、ストレスのないプレイが可能になりました。

さらに、CD-ROMは耐久性にも優れています。フロッピーディスクは磁気メディアであり、埃や磁気の影響を受けやすいという欠点がありました。一方、CD-ROMは光学メディアであり、これらの影響を受けにくくなっています。そのため、傷がついたり汚れがついたりしても、データが破損する可能性が低くなりました。

ロムカセットとの違い

-ロムカセットとの違い-

CD-ROMとは、コンパクトディスクにデータを記録した読み出し専用メディアです。一方、ロムカセットは、 картриджа (カセット) に ROM チップを内蔵した記憶装置です。両者は、ともに読み出し専用のデータ保存形式ですが、構造や使用法に違いがあります。

CD-ROMは光学ドライブで読み取りますが、ロムカセットはスロットや専用機器に挿入して読み取ります。CD-ROMは通常、大容量のデータを格納できますが、ロムカセットは容量が限られています。また、CD-ROMは再利用可能ですが、ロムカセットは通常、書き込みができません。

オンラインゲームにおけるCD-ROMの役割

オンラインゲームにおいて、CD-ROMは重要な役割を担っています。CD-ROMは、ゲームのデータやプログラムを格納する物理的なディスクです。このディスクをコンピュータのCD-ROMドライブに挿入すると、ゲームをインストールしてプレイできるようになります。従来のオンラインゲームでは、ゲームデータをダウンロードしてインストールする必要がありましたが、CD-ROMを使用することで、インストールプロセスを大幅に高速化できます。また、CD-ROMにはゲームの音楽や動画などの追加コンテンツも収録されていることが多く、ゲーム体験をより充実したものにしてくれます。

CD-ROMの時代は終わった？

CD-ROMの時代は終わった？

オンラインゲーム黎明期に隆盛を極めたCD-ROMですが、インターネット回線の高速化やゲームの容量増加に伴い、近年は急速に需要が減少しています。かつてはゲームソフトの物理メディアとして不可欠だったCD-ROMですが、今や大部分のゲームはオンラインダウンロードまたはストリーミング配信されるようになっています。

そのため、CD-ROMのニーズは大幅に縮小しており、一部のタイトルを除けば、ほとんどのゲームはCD-ROMでリリースされることはありません。さらに、パソコンやゲーム機への標準搭載も減少しており、CD-ROMドライブを搭載していないデバイスも珍しくなくなりました。

CD-ROMはすでに過去の遺物となりつつあります。高速で便利なインターネット接続が普及した現代では、CD-ROMはもはやゲーム配信の主要な手段ではありません。ただし、一部のレトロゲームや特別なコレクターズエディションでは、今でもCD-ROMが使用されている場合があります。