
ファミ通『クロスレビュー』の平均点インフレ化を考察
ファミ通『クロスレビュー』は、1986年から続く老舗ゲーム雑誌において、4人のレビュアーがゲームを評価し、その平均点を掲載するコーナーです。かつては、ゲームの評価基準として極めて権威のある指標とされていました。しかし近年、『クロスレビュー』の平均点がインフレ気味になっていることが指摘されています。つまり、かつては70点台が良作の目安でしたが、現在は80点台が基準点に近づきつつあるのです。このインフレ化は、ゲームの質の向上だけでなく、レビュアーの評価基準の変化や、ゲーム業界全体の商業化も原因として考えられています。